組織の垣根越え技術革新を 中小機構中部、名古屋でトークやパネル討論

【イベントの様子=愛知県名古屋市昭和区のステーションAiで】

中小企業基盤整備機構(以下中小機構)中部本部は18日、愛知県名古屋市昭和区のオープンイノベーション拠点「ステーションAi(エーアイ)」で、中堅・中小企業とスタートアップ(新興企業)のオープンイノベーションを推進することを目的にした催しを、対面とオンライン形式で実施し、100人以上が参加した。

オープンイノベーションは、組織の垣根を越えて知識や技術を持ち寄り、革新を目指す取り組み。ステーションAiは、スタートアップの育成やオープンイノベーションを促進するための支援サービスを提供する日本最大級の拠点で、10月に開業した。現在スタートアップ企業約500社、支援企業など約200社が参加しており、中小機構中部本部も同拠点にサテライトデスクを設置している。

中小機構中部本部のサテライトデスクでは、中部経済産業局や金融機関、ステーションAi社などと連携し、スタートアップに対し、成長段階に応じた相談や公的支援を一元的に紹介。また中堅・中小企業向けには、スタートアップとの連携アドバイスなどを行っている。中小機構中部本部の藤野晴美本部長は、あいさつで「当機構は地域のエコシステム(企業や顧客、取引先など、ビジネスに関わるさまざまな主体が互いに影響し合いながら発展する仕組み)に貢献するべくサテライトオフィスを設置した。スタートアップの相談対応のほか、中堅中小企業のオープンイノベーションが活発に行われ、さらに飛躍してもらえるよう、お手伝いさせていただければとの思い。気軽に立ち寄ってほしい」と述べた。

催しでは、中小機構中部本部の丸山太一郎アドバイザーを進行役に、大学の研究成果などを生かして起業する大学発スタートアップ企業らが登壇するトークセッションや、中小機構創業・ベンチャー支援部の石井芳明部長を進行役に、スタートアップ企業と連携した中堅・中小企業らが登壇するパネル討論があった。