伊勢新聞

災害時物資輸送で協定 尾鷲市と三重県トラック協会紀北支部

【協定を交わした山口支部長(左)と加藤市長=尾鷲市役所で】

【尾鷲】三重県の尾鷲市と県トラック協会紀北支部は20日、災害時の物資の緊急輸送などに関する協定を結んだ。市の要請に応じ、同支部が市内の各避難所へ支援物資などを配送する。同協会の県内での協定締結は、県や紀北町らに次ぎ13例目。

同支部によると、平成10年からの県と協会との同協定は、県の物資拠点から市町の物資拠点への緊急輸送を盛り込む。災害復旧の円滑化を図ろうと、各支部も県内市町との締結を進める中、同支部は今夏、管内両市町に締結を提案していた。

協定では、南海トラフ巨大地震などの大規模災害時、市から要請を受けた同支部は、市の物資拠点から避難所へ物資を輸送するほか、物資拠点の運営補助で協力する。

市役所での協定締結式で、加藤千速市長は「災害直後の迅速な復旧支援活動につながると大きく期待している。協力は大変ありがたい」、山口公一支部長は「災害が発生した際、市と災害状況などを共有しながら、可能な限り迅速な物資輸送に努めたい」と話した。