熟練者世界空手で優勝 皇學館大監督の西村さん、伊勢市長に報告 三重

【メダルを手に世界大会での優勝を鈴木市長に報告した西村さん(左)=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市の皇學館大学空手道部監督の西村浩行さん(63)=同市竹ケ鼻町=が、50歳以上の世界大会「熟練者世界空手道選手権大会」60―64歳・組手の部で優勝し、18日、伊勢市役所で鈴木健一市長に報告した。

大会は、10月に群馬県高崎市で開催。西村さんは、昨年の全日本大会で上位入賞し、形と組手の両部門に出場した。

組手の部で、タイやノルウェーの海外選手を相手にトーナメントを勝ち進み、決勝戦では、これまで幾度と戦ってきた尾鷲市の選手と対戦。接戦を制し、世界一に輝いた。

西村さんが空手を始めたのは、皇學館大1年の時。以来40年余り鍛錬を重ね、母校で監督を務め、小中学生の教室でも指導しながら、選手として活動を続ける。5年前のアジア大会では、形、組手とも優勝を経験した。

鈴木市長に報告した西村さんは「形で、2回戦敗退したことで力が抜け、組手につながった」と振り返りつつ「両部門でメダルを取りたかった」と悔しさをにじませた。「教え子たちも応援してくれる。周囲に感謝し、4年後の世界大会を目指したい。出るからには勝つことが全て。勝ち続けたい」と意欲を語った。