天然真珠アンティークジュエリーを展示 ミキモト真珠島真珠博物館「クリスマスの雰囲気を」 三重・鳥羽

【天然真珠をあしらった17―19世紀ごろのジュエリーが並ぶ会場=鳥羽市のミキモト真珠島・真珠博物館で】

【鳥羽】クリスマスを前に、三重県鳥羽市のミキモト真珠島・真珠博物館で、クリスマスにちなんだ天然真珠アンティークジュエリーの特集展示が開かれている。25日まで。

同館収蔵品の中から、17―19世紀に英国やスペインなど欧州でつくられた9点を展示した。

真珠とダイヤモンド、ルビー、サファイアなどをあしらった1860年代の十字架のネックレスとイヤリング、十字架を背負った幼いイエス・キリスト像とバロック真珠を組み合わせた17世紀初頭のペンダントなど、時を経てもなお輝きを放つジュエリーが、来場者を楽しませている。

欧州でクリスマスのシンボルとされる植物「ヤドリギ」をモチーフにしたミキモト製のブローチも展示。明治時代のデザインを昭和60年に複製したもので、小さなあこや真珠を実に見た立ててあしらっている。

同館の担当者は「どの作品も細部まで手が施され、今の装飾文化の基になっているデザイン。クリスマスの雰囲気を楽しんでもらえたら」と話していた。