郷土資料館でクイズ 四日市・神前地区、イベントに親子ら150人 三重

【語り部(右)の説明を聞く親子=四日市市高角町の神前郷土資料館で】

【四日市】三重県四日市市高角町の神前郷土資料館で15日、館内を見学したりクイズを楽しむイベントがあった。地元神前地区の住民を中心に、親子ら約150人が参加した。

資料館は、主に昭和期に使われていた農具や生活用具など約百点を収蔵し、見るだけでなく、触れることもできる。地区の文化祭の際や、神前小学校の児童が授業の一環で見学に訪れることがあるものの、普段はほとんど利用者がいない。資料館の存在を知ってもらいもっと多くの人に訪れてほしいと、「神前風物詩編集委員会」が今回初めてイベントを開いた。

参加者は館内を見学し、語り部の説明を聞いたり、展示品に関するビンゴ形式のクイズに挑戦した。

近くの神前小学校(同市曽井町)の体育館では工作教室も開き、地元の中学生3人がボランティアとして参加し、子どもたちにリース作りを指導した。

初めて資料館を訪れた市立川島小学校5年の林理愛(りな)さん(11)は「昔の人は生活や仕事に必要な物を自分たちで工夫して作っていたことが分かり、勉強になった。また来たい」と話した。

イベントを企画した同編集委員会のメンバー、中川里美さん(59)は「気軽に利用してほしい」と呼びかけた。