伊勢新聞

優しい色合いの油彩や版画 南伊勢町、大杉さん個展 三重

【個展を開いた大杉さんと優しい色合いの油彩画=南伊勢町五ケ所浦の伊勢現代美術館で】

【度会郡】三重県南伊勢町五ケ所浦の伊勢現代美術館で、愛知県の作家、大杉好弘さん(40)の個展が開かれている。23日まで。火、水曜は休館。

大杉さんは、愛知県立芸術大学大学院美術研究科美術専攻油画・版画領域を修了後、大学の非常勤講師を務めた。現在は働きながら作家活動を続け、名古屋を中心に個展を開いている。

同展には油彩画や版画など計47点を出展。「私自身がリアリティーを感じる日常の生活空間や旅先でのスナップ写真をイメージの素材に、画面上で再構成しながら描いている」と話す。

彩度を抑え、優しい色合いで描いた湖の風景、道端に咲く花、室内にある縫いぐるみや洗濯物などのほか、プラスチック板に直接絵を描いたり、傷を付けてインクを載せたりして紙に刷り取った版画作品も目を引く。

大杉さんは「作品を見て居心地のいい空間やリラックスできる感覚を感じてほしい」と話した。

入館料は一般700円、中高大学生500円、小学生以下無料。問い合わせは同館=電話0599(66)1138=へ。