「おでん大根」収穫最盛期 度会町・三重

【おでん大根を収穫する森本さん(右)と妻の明美さん=度会町麻加江で(JA伊勢提供)】

三重県度会町で冬の味覚「おでん大根」の収穫が最盛期を迎えている。来年1月中旬ごろまで愛知や大阪、県内市場に約190トンを出荷する見込み。

おでん大根は「YR味づくり」という品種の青首総太り大根。味が染み込みやすく、おでんによく合うことから「おでん大根」と呼ばれている。JA伊勢管内では、度会町を中心に伊勢市や大紀町の生産者計9軒が約465アールで栽培している。

度会町麻加江の森本均さん(76)の畑では、森本さんと妻の明美さん(73)が育ち具合を確かめながら、土の中から大根を1本ずつ引き抜く作業に追われている。

JA伊勢によると、夏場の高温により生育が心配されたが、11月中旬から順調に生育が進み、品質は上々という。

森本さんは「今年もおいしいおでん大根を出荷できる。これから寒くなるが、おでんだけでなくさまざまな料理にして味わってほしい」と話した。