伊勢新聞

閉鎖3集会所、来年度中に再開へ 尾鷲市が方針 三重

【尾鷲】三重県尾鷲市は10日の市議会本会議で、事実上の閉鎖状態にある3つの公立集会所を巡り、来年度中に全て再開する方針を明らかにした。濵中佳芳子議員(無所属)の一般質問への答弁。

市は公立集会所10カ所のうち、担い手不足よる自治会解散に伴い、昨年度末までに倉ノ谷(倉ノ谷町)と梅ノ木谷(坂場西町)、中川(中川)の集会所を休止し、水光熱を使用停止にした。

濵中議員は、住民らの居場所づくりとして「閉鎖された集会所の早期の開放」を要求。閉鎖施設を含む利用頻度の少ない集会所の活用ミッションを担う地域おこし協力隊の募集を提案した。

閉鎖した集会所について、加藤千速市長は現状を把握した上で「早期に利用希望団体に意見聴取する」と強調。「方向性だけは年度内に示せると思う。新年度には開設したい」と答弁した。

協力隊募集の提案については、持続可能な集会所づくりに向け「前提としてミッションにふさわしいか」を検討。各地区の実情を考慮して「協力隊の活用も前向きに考えたい」と答弁した。