年末年始も安全航行を 尾鷲海保、港で指導出動式 三重

【遊漁船の事業者(左)に安全指導する職員ら=尾鷲市天満浦で】

【尾鷲】海上保安庁の年末年始特別警戒(来月10日まで)に合わせ、三重県の尾鷲海上保安部は10日、尾鷲市の尾鷲港で安全指導出動式を開いた。期間中は船舶の安全航行指導のほか、釣り人への安全確保などを呼びかける。

同海保によると、人や物の輸送が活発になる年末年始を前に、安全航行の徹底を図る目的。今年の同海保担任水域(錦漁港―熊野川河口)での事故件数は、先月末時点で人身、船舶ともに15件で死者は3人だった。

出動式は職員32人が出席し、早川昌利部長は「東紀州地域は冬場も釣りのメッカで、レジャー活動が盛んな場所」とした上で「海水温などが下がって危険。特に重点的な安全指導をお願いしたい」と呼びかけた。

その後、海上職員らは巡視艇「みえかぜ」に乗り込み、船上から警戒に当たった。陸上職員らは同市林町の柴山渡船と天満浦の遊漁船に、気象・海象への注意やライフジャケットの着用を呼びかける安全指導をした。