伊勢新聞

有竹和子さん四日市で絵画展 小品から大作まで50点 三重

【作品を紹介する有竹さん=四日市市新町のアートギャラリー「黒い森」で】

【四日市】三重県四日市市貝家町の画家、有竹和子さん(65)による地元で20年ぶりの開催となる「個展~パンドラの箱」が、同市新町のアートギャラリー「黒い森」で始まっている。アクリルや水彩画などの小品から大作まで約50点を展示、販売している。15日まで。

母の胸に抱かれて眠る赤子をモノクロで表現した130号のアクリル画「ジュピター」、まどろむような幼子の横顔を描いた「パンドラの箱」は、手すき和紙に胡粉や金箔(きんぱく)などで表現し、混沌(こんとん)とした時代にあっても希望を見い出してほしいという願いを込めたという。

有竹さんは30代後半から本格的に絵画を始め、平成17年に初個展、同30年にみえ県展で最優秀賞を受賞した。現在は創作活動の傍ら、年に2回東京でグループ展を開いている。「生きにくい世の中ですが、常に前向きに小さな幸せを見つけ、わくわくしながら生きていきたいと願っています」と話していた。問い合わせは同ギャラリー=電話080(5117)4078=へ。