【四日市】三重県津市河芸町の赤部焼陶房を主宰する陶芸家、松本尚さん(69)による「作陶展~陶画を描く」が、四日市市新町のアートギャラリー「黒い森」で始まっている。絵を主体にした鉢や茶わん、カップなど約100点を展示、販売している。15日まで(9日は休み)。
日本の原風景のような里山や、ナス、ダイコン、ユズなどの野菜を呉須で描いて焼成した大鉢や小鉢、縁起物のハゼや干し柿を描いた抹茶わん、キクの花の飯わん、福の文字を入れたつぼなど、しっかりと描き込んだ陶画の器が並び、訪れる人の目を楽しませている。
松本さんは、県陶芸協会会長を平成25年まで務め、萬古焼技術者育成研修事業「やきものたまご創生塾」の講師を昨年まで務めた。「おおらかで、どこか懐かしい。そんな空気感が香り立つような陶画絵付けを目指しています」と話していた。問い合わせは同ギャラリー=電話080(5117)4078=へ。