強盗に備え、行員ら訓練 百五銀支店で四日市南署 三重

【拳銃で脅して金を要求する強盗犯(左)=四日市市前田町の百五銀行追分支店で】

【四日市】三重県警四日市南署は6日夕、同市前田町の百五銀行追分支店で、金融機関対象強盗を想定した防犯訓練を実施した。署員3人と同支店行員ら7人が参加した。

強盗犯役の署員が模擬凶器の拳銃を発砲しながら侵入し、窓口で「全員立て、動くな」「両手を上げて壁を向け」と脅し、金を要求した。行員が金庫を開ける間も発砲を繰り返し、金の入ったバッグを奪って逃走した。行員らはカラーボールを持って逃走する犯人を追う訓練をした。

通報で駆けつけた署員が、犯人の身長や服装などの特徴を聴取。同署の阿曽悟生活安全課長は「犯人は下見をする可能性が高く、普段の声かけと、犯人の死角にいる人は外に出て事件を知らせるなど、万一の時の動きを再確認していただきたい」と総括した。

森晋一郎支店長(40)は「臨場感のある訓練だった。下見に来ることや、扉近くの人の動き方など大変参考になった」と話していた。