一人暮らし高齢者に年賀状 四日市、小中学生が届ける 三重

【年賀状や色紙を手にする児童・生徒と民生委員ら=四日市市高角町の神前地区市民センターで】

【四日市】三重県四日市市神前地区で、75歳以上の一人暮らしの高齢者に地元3校の小中学生が手がけた年賀状や色紙、折り鶴を届ける取り組みが続けられている。恒例の取り組みは17年にもわたり、今年も110人の高齢者のもとに届けられる。

年賀状は三重平中学校の有志生徒、色紙は三滝中学校の2、3年生274人、折り鶴は神前小学校の6年生31人が手がけた。

年賀状には来年の干支(えと)「巳(み)」にちなんでヘビや、日の出と富士山、鏡餅などの絵が描かれている。色紙はかわいらしい黒ネコのイラストに「幸あれ」と書かれたものや、野菜の絵に「お体大切に」との言葉を添えたものなどさまざまあり、児童が折った鶴を貼り付けた。

3校の児童生徒の代表10人が4日、教員らとともに同市高角町の神前地区市民センターを訪れ、年賀状と折り鶴を貼った色紙を地区の民生委員に預けた。同地区民生委員児童委員協議会の生川宗利会長(73)は「毎年心待ちにしているお年寄りがいる。みんなには感謝しかない」と礼を述べた。

三重平中学校2年の西村虎汰(こうた)さん(14)は「年賀状を見て、温かい気持ちになってもらえたらうれしい」と話した。

民生委員17人がそれぞれ担当する地域の高齢者宅を訪問し、年末までに色紙を届ける。年賀状は元日に届くように宛名を書き年賀切手を貼って、ポストに投函(とうかん)するという。