下水道事業で消費税過大納付 松阪市、7801万円還付されず 三重

【松阪】三重県の松阪市は6日、下水道事業会計で消費税の過大納付があったと発表した。修正申告で平成30年度―令和5年度の5年分は1億4630万円の還付を受けるが、平成29年度以前の7801万円は時効のため還付されない。

公共下水道と農業集落排水、公共浄化槽の3事業を下水道事業に統合する中、業務支援の税理士が今年5月、誤りを指摘した。

企業債の元金償還に充てる一般会計からの補助金などの消費税率について、5%を8%で、5、8%を10%でそれぞれ誤って適用した。

前﨑高志上下水道事業管理者は「時効のため還付が受けられないことを重く受け止め、深く反省している。再発防止と市民の信頼回復に努める」と謝罪した。