帝国データバンク四日市支店は4日、11月の三重県内景気動向調査結果を発表した。「景気が良い」と回答した企業から「悪い」と答えた企業を差し引いた景気DIは、前月比0・1ポイント増の44・9となった。
支店によると、県内の景気DIが改善するのは3カ月連続。前年同月との比較では0・2ポイント低下した。前月は12位だった全国順位は13位に下落。全国平均(44・4)は2カ月連続で上回っている。
大企業は前月比0・7ポイント減の41・0、中小企業は0・2ポイント増の45・4。中小企業が3カ月連続で大企業を上回った。小売などの4業界が改善し、不動産と製造が横ばい。サービスと卸売が悪化した。
支店は「温暖な気候で観光業や飲食業が好調。自動車関連では開発案件が増えた」としつつ「改善幅はわずか。石油化学関連の不調を訴える声も聞かれ、当面の景況感はもつれた展開が続くだろう」としている。
また、同社の津支店は県内で11月の倒産が7件だったと発表した。前月より6件少なく、前年同月と同じ。負債総額は3億5500万円で、前月と比べて83・5%の減少。前年同月比では90・9%増加した。