伊勢新聞

源氏物語の世界、粘土で表現 亀山で作品展 三重

【源氏物語にちなんだ粘土作品が並ぶ会場ー=亀山市御幸町の三重茶農協直売所「ギャラリー茶気茶気」で】

【亀山】三重県亀山市和田町の自宅や市内各地区コミュニティセンターで粘土教室を開いている、渡辺香里さん(68)と生徒15人の「源氏物語の世界へ」と題した、粘土作品展が2日から、同市御幸町のJR亀山駅前の三重茶農協直売所「ギャラリー茶気茶気」で始まっている。6日まで。午前11時―午後4時。

ギャラリーには、樹脂粘土で作った「紫式部」や源氏物語の花の庭に描かれているツバキやフジの花を施した正月飾りのほか、来年の干支(えと)「己(み)」の置物など計約70点が並ぶ。

教室に通って約10年の伊藤トシ子さん(82)=同市北町=は「作っているときは苦悩もあるが、出来上がりが楽しみで続けている。紫式部の顔を作るのが一番難しかった」と語った。

渡辺さんは「生徒の皆さんには、今年のNHK大河ドラマ『光る君へ」を題材に、源氏物語にちなんだ作品作りに挑戦してもらった」とし、「源氏物語の世界感を楽しんでもらえれば」と話していた。