【鈴鹿】三重県鈴鹿市の鈴鹿医療科学大学に事務局を置く日本薬膳学会(代表理事・髙木久代同大学副学長)による市民公開講座と薬膳ランチセミナーがこのほど、同市南玉垣町の同大学白子キャンパスであり、参加した市民ら約230人が食と健康について学んだ。
市民公開講座は東京大学の唐木英明名誉教授が「紅こうじって本当に危険なの?」をテーマに講演。「紅こうじ自体は安全。紅こうじ問題は製造工程で青カビが混入したことが原因だった」と指摘し、「サプリだけに頼らず、バランスがいい食事と野菜や果物が多い食事を基本に、適度の運動や節度ある飲酒、そして禁煙を心がけて」と呼びかけた。
薬膳ランチセミナーは髙木代表理事が「薬膳でより健康にそして美しく」をテーマに、体を整える旬の食材について解説。
毎日の食事から免疫力を高めるために、「食材の特性を理解しながら季節、年齢、性別、体質などに合わせて食材を選択してほしい」と説明し、具体的な食材としてニンニクや酒かす、黒豆などを挙げた。
参加者らは豚肉とハクサイのニンニク炒め、サケとホウレン草の酒かすクリーム煮、黒豆プリンなど9品が入った薬膳弁当を食べながら、熱心に話を聞いていた。