「伊勢の津七福神」開創12周年 津・安楽寺で記念祭 三重

【住職や僧侶の読経に合わせ焼香する参拝者=津市一志町波瀬の安楽寺で】

【津】三重県の津市内の7寺社で作る「伊勢の津七福神」霊場会の開創12周年記念祭が1日、同市一志町波瀬の安楽寺であった。満願した巡拝者や友の会の会員ら約120人が参列した。

同会は市内の歴史ある7寺社に七福神を祭り、町ににぎわいをつくろうと平成24年に開創。毎年各寺社持ち回りで周年行事をしている。

同寺の和田正道住職(42)を導師に、円光寺(河芸町)▽四天王寺(栄町)▽初馬寺(同)▽津観音(大門)▽高山神社(丸之内)▽結城神社(藤方)―の僧侶や宮司らが法会に臨んだ。巡拝者は本堂ではらいを受け、和田住職らが読経する中順に焼香した。

「伊勢の津七福神」友の会の西田久光会長(75)はあいさつの中で、安楽寺が祭る布袋尊に触れ「布袋さんは『福を分かち合えばいい世の中ができる』と大きな袋を下げ歩いていた実在のお坊さん。一緒に福を分かち合い、いい世の中を作る気持ちで法要を楽しんで」と呼びかけた。

参列した津市藤方の山本幸代さん(62)は「今年全社を満願したので参加し、ご縁を感じるいい機会になった。お参りするとすがすがしい気持ちになる」と感想を話した。

この日は同祭に続き県曹洞宗青年会による成道会(じょうどうえ)の法要や同会有志による和太鼓演奏などもあった。