四日市工〝悲願の1勝〟へ闘志 23日からバスケ全国高校選手権

【4年ぶり出場のウインターカップに向けて練習する四日市工の選手ら=四日市市日永東の同校で】

バスケットボールの全国高校選手権大会(ウインターカップ)が23日から東京体育館などで開かれる。三重県内から11月の県予選を制した四日市工(男子)、四日市メリノール学院(女子)が出場。このうち4年ぶり出場の四日市工は“悲願の1勝”目指して、専修大附属(東京)に挑む1回戦突破へ闘志を燃やす。

190センチ以上の大型選手はいないが180センチ台のアウトサイドの選手をそろえたバリエーション豊かな攻撃が強み。水谷幸司監督も「相手を見て多彩な攻撃ができる」。中でも188センチの北角寛人=津・橋北中出=181センチの西川慎之助=亀山中出=の2人の3年生FWが得点源だ。

【四日市工得点源の3年生FWコンビ(右から北角、西川)】

小3からバスケを始め、チーム一の長身者で、スリーポイントシュートも得意な北角は高1からスタメン入りし、仲間も認めるチームの顔。中学からバスケを始めた西川も北角に続く長身と、1対1の強さを生かした攻守でチーム内の存在感を高めている。

「レバンガ北海道」現GMの桜井良太氏(41)、「アルバルク東京」の安藤周人選手(30)らBリーガーを輩出する公立の伝統校も他校の台頭で連続出場が難しくなっている。全国高校総体(インターハイ)には昨年、今年と2年連続で出場したがいずれも初戦敗退した。

「3年間で全国で1勝できていない」と話す3年生ガードの長﨑龍樹主将=津・橋北中出=も目標は「まず1勝」。「自分たちの強みのスリーポイントシュートやインサイドを生かした攻撃で自分たちのペースに持ち込みたい」と話している。