【松阪】三重県立津商業高美術部出身の7人によるグループ展「第五回60+展」が、松阪市肥留町のギャラリー「coma」で開かれている。大小の絵画約60点と小物など約40点を展示している。12月1日まで。
メンバーは津市の大久保昌代▽中嶋のりえ▽石黒美智子▽山本悦子▽櫻井妙子▽辻井信二―の6氏と熊野市の中村逸子氏で、いずれも72歳。高校時代、故野田眞章氏(昭和11―令和3年)に師事した仲間で卒業後も交流を続けており、60歳記念のグループ展をきっかけに3年に1度開催している。
強い色調の幼虫にさなぎやチョウを描いた「満腹青虫」、大木が根を張る「大地をつかむ」、電話ボックスを描いた水彩「真夜中のオアシスⅠ」などの絵画に加え、手織りや手編みの小物、アロマキャンドルなど多様な作品が並んでいる。
大久保さんは「15から野田先生に教わり、皆影響を大きく受けている」、中嶋さんは「今は絵を描いていない人も、色で共通している。こんなに続くと思わなかった、この関係は宝」と話した。