落語家4人上演、児童も挑戦 伊勢の修道小で「落語寄席」 三重

【高座に上がり小ばなしを披露する児童=伊勢市の修道小学校で】

【伊勢】三重県伊勢市の修道小学校で27日、プロの落語家を招いた「落語寄席」が開かれた。代表児童が、高座に上がって落語の小ばなしに挑戦する一幕もあり、全校児童約330人が、伝統芸能の落語を楽しんだ。

文化庁の事業の一環で、落語芸術協会(東京都)が各地の小中学校で実施している巡回公演。落語家の三遊亭げん馬さん、津市出身の春風亭昇市さんら4人が来校した。

寄席では、事前にあったワークショップで落語を学んだ6年生6人が、小ばなしや太鼓を演奏する出ばやしに挑戦。着物姿で高座に上がり、「ねずみ」や「九官鳥」といった演目を身振りを交えて披露し、会場は笑いと拍手に包まれた。

続いて、落語家らが古典落語の「まんじゅう怖い」などの演目を順に披露し、巧みな話芸で児童らを楽しませた。

「Z・J」の芸名で小ばなしを披露した6年の周保潼(ほどう)さんは「毎日練習し、勇気を出して発表した。難しかったけど、みんなが笑ってくれてよかった。プロの落語はすごくおもしろかった」と笑顔で話した。

濱口憲子校長は「プロによる『本物』を体験することで、子どもたちが未来につながる何かを得るきっかけになれば」と話していた。