【熊野】三重県の熊野市は23日夜、世界遺産・鬼ケ城千畳敷に計約1000個の竹あかりとキャンドルをともすイベントを開き、夜空や岩肌を照らす数々の明かりで、一帯は幻想的な雰囲気に包まれた。
熊野古道の世界遺産登録20周年を記念し、普段とは違う鬼ケ城の魅力を見てもらおうと、初めて企画。遊歩道の周りに市職員らが作った約400個の竹あかりと約600個のキャンドルを置いた。
会場では地元の4事業者が出店し、飲用酢「新姫びねが~」や「めはりずし」を販売。見物客らは地元産品を味わいながら、大小無数のくぼみや洞窟と明かりのコントラストを写真に収めた。
趣味の風景写真を撮りに来たという紀宝町の上地浩史さん(53)は「想像以上の規模でびっくりした。和風の柔らかい明かりが鬼ケ城とマッチしており、納得のいく一枚が撮れそう」と話した。
市は来月20、21の両日、有馬町の花の窟神社でも同様に竹あかりとキャンドルをともすイベントを開く。午後6時―同8時。20日午後6時半からは七里御浜海岸で花火も打ち上げる。