伊勢新聞

児童ら「横輪いも」収穫 伊勢・上野小、旬の地元特産味わう 三重

【横輪いもを収穫する児童ら=伊勢市横輪町で】

【伊勢】三重県伊勢市横輪町の特産「横輪いも」の収穫体験が20日、同町の畑で開かれた。地元の上野小学校の児童らが、芋掘りを体験し、旬の地域食材を味わった。

横輪いもは、すりおろすと餅のように粘りが強く、濃厚な味わいが特徴。子どもたちに地元の食材に親しんでもらおうと、市と生産者団体「横輪町活性化委員会」が協力し、春に種芋の植え付け、秋に収穫体験を開いている。

この日は、5月に植え付けを体験した4年生14人が参加。生産者らに教わりながら、イモを傷つけないようスコップで周りの土と一緒に掘り起こし、「出てきた、大きい」などと声を上げた。続いて、土を払い落とし、いくつも連なったイモを一つ一つ切り離し、細かい根を丁寧にハサミで切り取った。

体験した広真由莉さん(9つ)は「親指くらいの種芋だったのに、こんなに大きくなった。うれしい」と笑顔で話した。

収穫後、近くの公民館で、イモをすりおろしてとろろにしたり、伊勢うどんにかけて試食した。

同委員会の上田和夫会長(72)は「古くから地域に継承されてきた芋。体験を通し興味を持ってもらい、将来、横輪いもに携わってくれたらうれしい」と話した。