【四日市】三重県立四日市高校昭和33年度卒業生有志でつくる「たつみ会」(伊藤宏代表)は21日、同市安島の市文化会館で、5年ぶり9回目の「たつみ会展」を開き、会員6人の洋画と写真作品35点を展示した。24日まで。
伊藤代表は、ライフワークとしている戦中戦後をたくましく生き抜いた女性「はな一代記」の大作や恩師の肖像画などを出品。日吉良昭さんは、菰野町・御在所岳の中腹から望む雲母峰を描いた「御在所登山道」などを、伊藤政美さんは、大樹につり下げられた釣り鐘や枯れて葉脈だけになったホオズキなどのモノクロ五枚組写真「日暮村物語」などを並べている。
同会は、辰(たつ)年と巳(み)年生まれから名付け、新たな人生の生きがいを追求しようと平成16年に「第1回展」を東京で開催後、四日市と東京で交互に開いている。独立美術協会準会員の画家伊藤代表は「皆84歳、久しぶりの発表の場を喜び、成果を見せ合いながら旧交を温めています」と話していた。