児童が催涙スプレー噴射 名張小、7人搬送で軽傷 三重

【名張】20日午前8時50分ごろ、三重県名張市丸之内の市立名張小学校から「児童が目の痛みを訴えている」と119番があった。児童9人が目の痛みを訴え、うち7人が市内の病院に救急搬送されたが全員軽傷という。

市教委によると、6年の男子児童が同日8時ごろ―同20分ごろ、運動場のシーソーや教室の引き戸に催涙スプレーを噴射。シーソーや引き戸に触れたとみられる4年生6人と6年生1人が搬送された。

男児は父親が約1年前に購入した催涙スプレーを勝手に持ち出して学校に持参したとみられ、名張署や市教委は男児から話を聞くなどして、詳しい状況や動機を調べている。

同校は同日午後7時から緊急の保護者会を開いて経緯や今後の対応などについて説明。市教委は21日以降、同校にスクールカウンセラーを派遣するという。

市教委の福島良和学校教育室長は取材に対して「子どもたちの健康や心のケアに努めていきたい。学校に不要物を持ってこないよう改めて指導する」と話した。