来年の「干支守」箱詰め 伊勢神宮で12月から授与 三重

【箱詰めが進む来年の干支守の一刀彫=伊勢市宇治館町の神宮司庁頒布部第二奉製所で】

【伊勢】来年の干支(えと)「乙巳(きのとみ)」をかたどった一刀彫の「干支守(まもり)」の箱詰め作業が、三重県伊勢市宇治館町の神宮司庁奉製所で進んでいる。12月1日から、伊勢神宮内宮、外宮の神楽殿などで授与される。

一刀彫には、神宮林のクス材を使用。「特製」(長さ139ミリ、厚さ39ミリ、高さ91ミリ・1万円)と、「一般」(長さ106ミリ、厚さ30ミリ、高さ67ミリ・3千円)の大小2種類がある。

デザインを手掛けたのは、愛知県岡崎市の彫刻家山下清さん(70)。「新春の旭に地中から生まれ出て、生命力あふれ力強く躍進する姿」を表現したという。市内を中心とした彫刻師16人が制作を担当し、特製を1068体、一般を2万1700体用意する。

奉製所では、職員らが、一刀彫と神宮のお守りを木箱に納め、麻ひもを結んで仕上げていていた。作業は来月中旬まで続けられる。