三重県信用保証協会は18日、津市桜橋の同協会で「創業カレッジ卒業生の集い」を開いた。卒業生による特別講演や交流会があり、創業カレッジの卒業生など15人が参加し、交流を深めた。
創業カレッジは創業を考えている人や創業間もない人を対象に創業に必要な知識を学ぼうと令和元年度から毎年開催。昨年度までで55人が参加し、32人が創業した。今回は卒業生同士が交流することで、情報交換や経営者同士の仲間づくりをする機会をつくろうと初めて開催し、製菓業や飲食業、介護業などを営む卒業生が集まった。
特別講演では同カレッジ卒業生で、伊勢市御薗町でパン屋「COQUELICOT ROUGE(コクリコ ルージュ)」を経営するクロノスイート代表の糀谷和人さんが同協会創業アドバイザーで、中小企業診断士の横山博昭さんと対談形式で講演。横山さんは創業カレッジ時代、糀谷さんの事業計画がどういうターゲットにどういう商品を売るか綿密に練られていたことを振り返り、開業前のイメージと実際の結果を尋ねると、糀谷さんは「観光客の売上が想定よりも多かった」と答えた。インスタグラムなどのSNS(交流サイト)を活用することで、メディアからの取材が増え、集客につながったことなども紹介した。
講演後の交流会では糀谷さんが用意したパンなどの料理を楽しみながら、名刺交換や近況報告などして交流を深めていた。
度会町から参加した洋菓子店「お菓子のじかん RUCIEN(ルシエン)」の西川真衣さんは「創業者同士のつながりはすごく大事。友だちに相談できないことが相談できたり、経営者としての悩みを共有できたりして頑張ろうという気持ちになれる」と話した。