伊勢うどんたれ使い和スイーツ 老舗「岡田屋」が販売、人気に 三重

【伊勢うどんのたれとアイスを組み合わせた「和いす」を紹介する岡田さん=伊勢市宇治今在家町の岡田屋で】

【伊勢】三重県伊勢市の老舗伊勢うどん店「岡田屋」が、店秘伝のうどんのたれを使ったスイーツ「和(あ)いす」をつくった。さっぱりとした甘さのバニラアイスに、だしのきいた伊勢うどんだれをかけ、特製もなかのサクサクした食感も楽しめる和スイーツが好評だ。三代目店主の岡田優人さん(38)は「だししょうゆとアイスが口の中で溶け合い、和風キャラメルのような味わい。子どもから大人まで幅広いお客さんに楽しんでもらえたら」と話している。

店は、伊勢神宮の神職だった岡田さんの祖父が昭和28年に創業。内宮へと続くおはらい町通りに店を構える。店自慢の伊勢うどんのたれは、高知県産のかつお節と煮干しでだしを取り、特製しょうゆを合わせる。一晩寝かせることで味に丸みをだし、伊勢うどんの太く柔らかな麺に絡むよう、とろみがあるのが特徴だ。

4年前、父から店を継いだ岡田さん。スイーツ好きで、調理師学校時代に製菓も学んだ経験から、伊勢うどんにちなんだデザートを作ろうと、春から開発に着手。しょうゆとバニラアイスの相性が良いことから、うどんのたれとアイスを組み合わせることにした。アイスの種類やたれの配合などを変えて試作を重ね、試行錯誤。風味のいいきな粉をトッピングし、特製もなかを別添えして、アイスをのせたり挟んで食べられるようにした。7月に販売を開始し、人気を集めているという。

1個500円(税込)。うどんや丼などほかのメニューとセットにすると400円に値引きとなる。

岡田さんは「だしのうま味を感じるスイーツ。伊勢うどんのたれの奥深さを楽しんで」と話していた。木曜定休。

問い合わせは同店=電話0596(22)4554=へ。