伊勢新聞

亀山ミュージカル、観客魅了 元宝塚や市民ら熱演 三重

【2部のフィナーレ=亀山市東御幸町の市文化会館で(亀山市地域社会振興会提供)】

【亀山】三重県の亀山市地域社会振興会(岸英毅理事長)が主催する亀山ミュージカルが17日、同市東御幸町の市文化会館大ホールで開催され、市民ら約750人を魅了した。

今年の亀山ミュージカルは、同館開館40周年と亀山ミュージカル20周年記念事業と「かめやま文化年2024」関連事業として開催した。

今回の演目「まほろばの夢~新ヤマトタケル~」は、景行天皇の皇子(みこ)「ヤマトタケル」が東の国を討伐し、大和の国に帰る途中、能褒野(同市能褒野町)の村で亡くなったといわれる、日本書紀や古事記に記されている古代の英雄「ヤマトタケル」とその妃(きさき)「オトタチバナヒメ」の物語。

同市の文化大使で、ケイアイイープロモーション(東京都)社長の小嶋希恵氏が脚本・演出・総合監督を務めた。主役のヤマトタケルには、元宝塚歌劇団宙組の光海あきほさんが、オトタチバナヒメは同宙組の芽映はるかさんのほか、同歌劇団の月路奏さん、瀬央みつきさんが脇役を務め、市民ら53人を含む総勢61人が出演した。

上演は2部構成。1部では、亀山の灯おどり保存会による「亀山小唄」の踊りを盛り込んだ。また、2部のショーでは社交ダンスやKIEミュージカルスクール生の華やかなラインダンスなどもあった。

タケル役の光海さんは「出演された皆さん、情熱的で表現力も豊かで演じていて楽しい舞台でした」、初めて参加した、伊野廣美さん(65)=鈴鹿市在住=は「お世話になりました。いい思い出になった」と話していた。