伊勢新聞

三重県に再発防止要求 県議会、財務報告書の誤表記問題で

三重県が議会に提出していた昨年度分の財務報告書「三重の財政」に誤表記が見つかった問題について、稲垣昭義県議会議長は18日の定例記者会見で、県に再発防止を求めたことを明らかにした。

問題をめぐっては、県が議会に提出した報告書のうち、貸借対照表などで123項目の誤表記が発覚した。担当者の入力ミスが原因。県当局は15日の予算決算常任委で誤りを報告した。

稲垣議長は会見で「議会の審議は執行部から出された資料を基に行われる」とした上で「その資料に誤りがあるというのは、あってはならないこと。大変に遺憾に思っている」と指摘した。

また、稲垣議長は15日の予算決算常任委に先立ち、県幹部から誤表記について報告を受けたことを明らかにした。「二度と起こすことがないように」と、再発防止を要請したという。

昨年11月の一般会計補正予算に続いて誤表記が発覚したことには「議会の審議にも影響する。繰り返されていることは非常に大きな問題。執行部にはしっかりと対応してほしい」と述べた。