「信綱大賞」に山本さん、橋本さん 鈴鹿、顕彰歌会入選者を表彰 三重

【選者の1人、佐佐木頼綱さんから表彰を受ける橋本さん=鈴鹿市飯野寺家町の文化会館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市石薬師町の佐佐木信綱顕彰会(堀千明会長)は16日、同市飯野寺家町の文化会館で「第53回佐佐木信綱顕彰歌会」を開き、同会が募集した短歌作品の入選者25人を表彰した。

作品は小学生、中学生、高校生、一般の4部で募集。県内外から2770点の応募があり、佐佐木信綱の孫で歌人の佐佐木幸綱さん、信綱のひ孫で歌人の佐佐木頼綱さんが選考した。

表彰式には受賞者ら約150人が出席。冒頭で堀会長は「ことしは、初めて高専生や大学生からの応募があった。若い世代が今後の顕彰会をリードしてくれることを期待している」とあいさつした。

最優秀賞となる「信綱大賞」は、一般の部で鈴鹿市岡田3丁目の山本城さん(89)の「光太夫発ちたる浦の白子港浜の家並に帷が降りる」、名張市つつじが丘北6番町の橋本陽子さん(84)の「シドニーとナバリを行ったり来たりする娘とのメールは天空の旅」がそれぞれ選ばれた。

頼綱さんから表彰状を受け取った橋本さんは「受賞するとは夢にも思っていなかったので、驚いたがうれしい」と喜び、笑顔を見せた。