【熊野】三重県熊野市木本町の世界遺産熊野古道館で16日、竹筒に穴を開けて明かりをともす「竹あかり」を作る体験があった。市内の3組8人が竹に模様をほどこし、自分だけの作品を作った。
数百個の竹あかりなどで千畳敷をともす「鬼ヶ城竹あかり」が23日に開かれるのを前に、市観光公社が企画。市内の3組8人が参加し、職員から作り方を学んだ。
参加者らは、青竹の節をのこぎりで切断し、花火や渦巻きなど、好みのデザインの紙を竹に貼った。直径の異なるドリルを使い分けながら、紙の上から慎重に穴を開けて模様を描き、筒の中に電球を入れてともした。
家族4人で参加した市立有馬中2年の濱田蒼介さん(14)は「工作は得意だが、小さい穴を一つずつ正確に開ける作業が難しかった。自分の部屋に置いて竹の良い匂いを味わいたい」と話した。