伊勢新聞

風景画とアートフラワー 玉城町で奥野さん、中川さん作品展 三重

【度会郡】三重県玉城町原の「摘み草かふぇ 陽光桜のかぜ」で、風景画とアートフラワーの作品展が開かれている。30日まで。水曜日は休み。

趣味で水彩画を楽しむ奥野紀美子さん(83)=同町妙法寺=は、2回目の個展を開催。「絵を描くことは楽しみの一つ。作品をたくさんの人に見てもらえて幸せ」と話す。

80歳まで営んでいた理髪店をやめた後に水彩画を始め、友人で同かふぇオーナーの高野葉さんがSNS(交流サイト)に投稿する草花の写真を題材に作品を制作し、昨年から風景画に挑戦した。同展には、里山の風景や咲き誇る花々とかやぶき屋根の古民家、桜が咲く田丸城跡など1年間で描いた15点が並ぶ。

松阪市塚本町のフラワーデザイナー中川令子さん(62)は、同かふぇの25周年を記念した個展を開き、会場の雰囲気に合わせた癒やしの空間になるようなアートフラワー18点を展示した。

【多彩なアートフラワーを展示した中川さん=玉城町原の「摘み草かふぇ 陽光桜のかぜ」で】

中川さんは子育てが一段落した時、「子どもたちの結婚式にブーケを作りたい」と思い、日本フラワーデザイナー協会に所属し、講師の資格を取得。アートフラワー教室を主宰する傍ら作品制作に取り組み、四季折々の花材を使って植物との一期一会を表現している。

会場には、生花をリアルに再現したアーティフィシャルフラワーと乾燥させたハスの葉を組み合わせた作品や、約10種の花材を生け込んで作ったドライフラワー、アジサイを使ったドライリースなどが並び、訪れた人の目を楽しませている。

中川さんは「身の回りにある植物がこういう風に使えるというヒントになれば」と話していた。