伊勢新聞

画面の質感工夫し描く 津松菱で畠さん油彩画展 三重

【作品を紹介する畠さん=津市東丸之内の松菱6階美術画廊で】

【津】三重県津市出身の作家、畠知良さん(40)=東京都小平市=の油彩画展が、津市東丸之内の松菱6階美術画廊で開かれている。画面の質感をさまざまに工夫しオリジナルのキャラクターを描いた新作37点を展示販売している。18日まで。

畠さんは津市一志町出身。名古屋芸術大洋画コース卒業後、個展やグループ展で作品を発表している。

同画廊では約1年ぶりの個展。下地に紙やすりで凹凸を付けたり、描いた絵を削り落として色を重ねたりして風化した文様を表し、綿帽子や半熟卵からヒールを履いた足が生える「わた女」や「egg嬢」と組み合わせている。

畠さんは一昨年のパリ滞在を経て昨年拠点を三重から東京に移した。「作家同士の出会いが増え、制作意欲につながっている」とし「自由で開放的でユーモラスな色気の世界観を楽しんでもらえたら」と呼びかけた。