リリアン額縁、色とりどり 津で小山さんの遺作展

【小山さんのリリアン額縁を紹介する娘の波田さん=津市美里町北長野の美里ふるさと資料館で】

【津】三重県津市美里町の美里ふるさと資料館で、1月に78歳で亡くなった小山貞介さん=同市小舟=のリリアン額縁遺作展が開かれている。50年以上にわたり制作し続けた色とりどりのリリアン額縁約170点を展示している。12月26日まで。月曜休館。

小山さんは50数年前に旅行先で買ったリリアン額縁を自分で作ろうと試行錯誤を重ねた。丸い厚紙の縁を等分して山型に切り、放射状に虫ピンを打って糸を張る方法にたどりつき、多くの作品を残した。

直径10―40センチと大小さまざまで、富士山や愛らしい動物の写真、伊勢型紙、自作の押し絵など、色とりどりのリリアン糸で周囲を囲んでいる。

娘の波田尚美さん(51)=亀山市=は「私が物心ついた時にはもう作っていて、特に定年してからは生きがいになっていた。たくさんの方に見てもらい、希望する方にもらっていただければ良い供養になる」と話した。