ツキノワグマの出没が確認されたことを受け、三重県は13日、四日市農林事務所管内を対象に「クマアラート」の注意報を発表した。近隣住民や登山客らに注意を呼びかけている。
県によると、注意報の対象は桑名、いなべ、四日市、鈴鹿、亀山、木曽岬、東員、朝日、川越、菰野の10市町。発表の期間は2カ月間だが、今後の状況次第で延長の可能性もある。
鈴鹿市小岐須町のキャンプ場付近で同日午前10時半ごろ、林道から山に駆け上がるクマらしき動物が目撃されたことを受けて発表。4月にも付近の山中で登山客による目撃情報があった。
県は熊野農林事務所と尾鷲、伊勢、津の各農林水産事務所管内にもクマアラートの注意報を発表している。山に立ち入る際は鈴やラジオなどを携帯し、単独行動は避けるよう呼びかけている。