伊勢新聞

鈴鹿亀山道路と関バイパス早期整備を 両期成同盟会が国に要望 三重

【末松市長、櫻井市長とともに要望書を手にする佐々木次長(左から5人目)=東京都内の国土交通省で(鈴鹿市提供)】

三重県の鈴鹿亀山道路建設促進期成同盟会(会長・末松則子鈴鹿市長)と、一般国道1号関バイパス建設促進期成同盟会(会長・櫻井義之亀山市長)は12日、国土交通省を訪れ、佐々木俊一道路局次長に両道路の整備に向けた国の支援を求める要望書を提出した。

鈴鹿亀山道路は早期整備に向けた支援、一般国道1号関バイパスは事業化区間の早期建設と全区間の事業化をそれぞれ求めた。

末松市長は「鈴鹿亀山道路は災害時の代替道路となるほか、亀山市へのリニア誘致も進む中、市街地からのアクセス性を高め、鉄道と総合的な交通ネットワークとしての役割を担う」、櫻井市長は「関バイパスについては、能登半島地震の教訓から災害時の輸送用道路の確保、リニア中央新幹線開通時のリニア三重県駅と県内外を結ぶアクセス道路の確保が重要」と述べ、佐々木次長にそれぞれ要望書を手渡した。

要望書を受け取った佐々木次長は「三重県(の道路)は南北は進んでいるが東西が進んでいないことを認識している。鈴鹿亀山道路は県事業であるが国が支援できるところはしっかり取り組んでいく。関バイパスは国道1号も渋滞しているため、安全安心な道路整備を引き続きしていきたい」と答えた。

鈴鹿亀山道路(鈴鹿市野辺町―亀山市辺法寺町、延長10・5キロ)は高規格道路として県が事業を進める。令和4年度に新規事業化され、昨年は中心くい打ち式も開催した。

一般国道1号関バイパス(亀山市太岡寺町―同市関町沓掛、延長7・1キロ)は、関町鷲山までの2・5キロが平成8年度から事業化され、同19年度に名阪国道との直結ランプを供用したが、残りの区間の整備に向けた進捗(しんちょく)はない。