伊勢新聞

60―80代、サーキットを走行 36人が愛車で参加 鈴鹿・三重

【寺西選手(左)の指導を受ける参加者=鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキット南コースで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市のNPO法人鈴鹿モータースポーツ友の会(畑川治理事長)は13日、同市稲生町の鈴鹿サーキット南コース(1周1・264キロメートル)で、60歳以上限定の走行会「脳内活性inサーキット」を開き、現役レーシングドライバーらの指導を受けながら、コースを走行した。

脳や神経の働きを活性化させるとともに、日常の運転技術向上につなげるのが狙い。今年で10回目。

この日は市民を中心とした60―80代の36人が、愛車とともに参加。

参加者らはヘルメットを着用し、急ブレーキで車両を停止させるブレーキングやカーブ時のコーナリング、蛇行運転のスラロームなど4カ所に分かれて、それぞれの運転について練習した。

ブレーキングのコーナーでは、スーパー耐久ST4クラスのチャンピオン寺西玲央選手(40)が指導にあたり、ブレーキを踏む力の使い方や運転姿勢などを1回ずつアドバイス。約50メートルの距離を走行し、急ブレーキで停止する車両を1台ずつ見ながら「アクセルペダルからブレーキペダルを踏んだ瞬間に一番強い力をかける」などと一人一人に指導した。

練習後はコースをフリー走行。初参加の一尾照子さん(70)=同市下箕田1丁目=は「2日に誕生日を迎え、いろんなことに挑戦しようと思って参加した。今後の運転に役立てたい」と話していた。