一見勝之三重県知事は12日の定例記者会見で、県公式の防災アプリ「みえ防災ナビ」の運用を始めたと発表した。災害時はスマートフォンの位置情報に基づき、周辺の避難場所などを案内する。
県によると、アプリには全国約16万4千カ所の避難場所を登録。現在地から避難場所までの経路を地図上に表示する。持ち出し品や避難先などをまとめた避難計画を作成する機能もある。
このほか、河川の水位や土砂災害の危険度、雨量などを地図上で確認できる。英語や中国語、ポルトガル語など、8つの外国語にも対応。年配者にも分かりやすい操作方法にしたという。
開発費は1562万円。本年度の一般会計当初予算に計上していた。半額を国の交付金で賄う。同様のアプリは15の都府県が既に導入しているが、東海3県では初めて。
一見知事は「南海トラフ地震の発生が危惧される中で、人命を守ることが最も大事。災害時は適切に避難してもらう必要がある。多くの人にアプリをダウンロードしてもらいたい」と述べた。
アプリはiOSとアンドロイドの双方に対応している。それぞれのアプリストアからダウンロードする。問い合わせは防災対策部地域防災推進課=電話059(224)2185=へ。