伊勢新聞

<高校サッカー選手権>PK戦で2本セーブ 津工GK中尾「ぼくの日だ」

【四日市工―津工 PKを決めた津工MF土谷(10)がキャプテンマークをGK中尾に託す=スポーツの杜鈴鹿で】

全国高校サッカー選手権三重大会決勝の行方がPK戦にもつれ込むと、津工の3年生GK中尾は「ぼくの日だ」と気持ちを奮い立たせた。3位入賞した今年6月の東海高校総体でPK戦の末ベスト4入りした東邦(愛知)戦勝利に貢献。四日市工と全国高校選手権の切符を争ったこの日も、延長PK戦で相手のシュート2本を止め、2年ぶりの三重大会優勝に貢献した。

184センチ、74キロのがっしりした体格と鋭い読みでシュートストップに特に強さを発揮。国立競技場で行われた開幕戦で成立学園(東京)と対戦し、初戦で涙を飲んだ2大会前の全国大会でも1年生で唯一メンバー入りした。3年間で「精神的に成長した」(片野監督)チームの守護神は「また国立に戻って、自分たちのプレーができるようにしたい」と意気込んだ。