第103回全国高校サッカー選手権三重大会は9日、鈴鹿市御薗町のスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場メーングラウンドで決勝があり、津工と四日市工が対戦し、1―1で突入したPK戦を6―5で制した津工が2年ぶり4度目の優勝を果たした。12月28日から国立競技場などで開催の全国大会に出場する。
最初に好機をつくったのが四日市工。持ち味の堅守からの速攻で前半12分にCKを獲得。左CKから主将でもある3年生MF伊藤和史のシュートで1点を先制した。パスサッカーが身上の津工は四日市工の堅い守りに苦しみながら徐々に自分たちの攻撃の形を作り同27分、CKを獲得。右CKからのこぼれ球を2年生MF林叶希夢が右足で押し込み前半のうちに同点に追いついた。
その後は両者追加点が挙げられないまま、前後半の80分、延長前後半の20分が終了。勝負の行方はPK戦に持ち込まれた。津工は1人目で登場した3年生MF土谷飛雅ら6人がシュートを決める一方、四日市工のシュートを2本止めた3年生GK中尾楓太の活躍もあってPK戦を6―5で制し、2022年以来の優勝を決めた。
決勝の後は閉会式が行われ、今大会と県高校総体の準々決勝以降の試合での得点数で争われる得点王は津工のMF土谷が獲得した(4点)。優勝校の選手の中から選ばれる最優秀選手賞は津工GK中尾が受賞した。
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決勝でキャプテンマークを付けた津工3年生MF土谷の話 厳しいゲームだった。(先制を許した場面は)四日市工は高さがあるので気をつけていたがショートコーナーで出遅れてしまった。ただ前半途中からサイドにパスを出すことを意識してそこから自分たちのペースになった。全国大会の目標は2勝なので、ゴールを決め切る力をもっとつけないといけない。