豪商旧宅などに芸術作品出現 「松阪カルチャーストリート」始まる

【庭園に置いた立体作品=松阪市魚町の旧長谷川治郎兵衛家で】

【松阪】まち歩きを兼ねた芸術イベント「松阪カルチャーストリート」(伊勢新聞社後援)が9日から、三重県の松阪市中心部で始まった。豪商旧宅など11会場に地元ゆかりの作家やプロの作品を展示している。会期は17日まで。

同市中町でギャラリーMOSを運営する松本紙店(松本恵介代表)と同市、NPO松阪歴史文化舎、同市観光協会、松阪商工会議所でつくる実行委員会が主催し、4回目となる。

メイン会場は旧長谷川治郎兵衛家と旧小津清左衛門家、原田二郎旧宅の3カ所。今回は宝塚1号墳埴輪(はにわ)の国宝指定にちなみ「『かたち』の発見」がテーマ。9人の作家が立体作品を出品している。

同市魚町の旧長谷川家庭園には犬の立体作品があり、庭で散歩したりうずくまったり、縁石に座ったりして情景に溶け込んでいる。同市本町の旧小津家では小学生を対象にした「ドキ土器ワークショップ」を開き、完成した紙粘土の作品を披露した。

サテライト会場は岡寺山継松寺やギャラリーカフェうつくしや、サイトウミュージアムなど8カ所あり、展覧会を開く。

松本代表は「旧家の風格を生かした展示。芸術を身近に感じていただければ」とPRしている。