【津】日本弁理士会東海会(安部誠会長)と伊勢新聞社は8日、三重県津市羽所町のアスト津で「週末パテントセミナー2024in津」を開いた。「経営に活(い)かす特許・商標の活用方法とは?」をテーマに経営者や弁理士が講演。企業関係者や一般から約40人が来場した。
特許や商標など知的財産に理解を深める機会にしてもらおうと年1回開催している。
鈴鹿市の中山水熱工業の中山慎司代表は「見つけた技術で特許取得」と題して話した。機械に設置するだけで振動を計測し、設備の異常を事前に検知できる装置を自社で使用する道具として作り、特許取得に至った経緯を紹介。海外展開の現状に触れ「さまざまなニーズに対応するため広く連携できるパートナーが必要」と課題を挙げた。
弁理士の寺本諭史氏は「ブランドを守る商標権」と題し、商品名を変えたことで売り上げを大幅に増やした「おーいお茶」などを紹介。「わーいお茶」などの似せた表現も商標登録しているとして「ブランドを守る意識が見て取れる」と分析した。