尾鷲節大会向け練習大詰め 歌い手日本一目指し 10日に本番 民謡教室「美楓会」

【渡辺さん(左端)の三味線に合わせ、尾鷲節を歌う会員ら=尾鷲市中村町で】

【尾鷲】尾鷲節の歌い手日本一を決める「全国尾鷲節コンクール」(同実行委員会主催)が10日に迫り、三重県尾鷲市北浦東町の民謡教室「美楓会」から出場する市民らの練習が大詰めを迎えている。

同教室は会主の渡辺二三子さん(67)が、多くの民謡大会に出場した経験を生かそうと、平成18年度に設立。現在の会員は市内外の12人で、渡辺さんが会員・非会員を問わず個別指導する。

今大会は同教室から会員6人、非会員3人が出場。参加条件のない「総合の部」に6人、65歳以上の「壮年の部」に2人、小学生以下の「少年少女の部」にも1人がエントリーしている。

練習では本番同様、三味線で会員らの伴奏を担当する渡辺さん。本番に向け「個々の仕上がりは良い」とした上で「まずは全員に予選通過してもらい、優勝者も出せたらうれしい」と話した。

壮年の部に出場する非会員の同市、内山郁子さん(77)は「安定した声量で間違えずに歌いきりたい」、総合の部に出場する会員の同市、坪井あづささん(51)は「緊張するが、最初の『お』に力を込めたい」と語った。

今大会は14都府県から、総合の部に48人、壮年の部に55人、少年少女の部に10人の計113人が出場する。大会当日時点の最年少は6歳、最高齢は93歳。