【津】三重県亀山市小川町の自営業、佐野昌之さん(44)の写真展「五年」が、津市一志町田尻の松尾表具店「表具屋ギャラリー一期一會」で開かれている。県内の30―50代の女性7人を5年にわたり撮影した自然体の写真304枚と写真集4冊を展示している。29日まで。日曜・祝日は休み。
佐野さんはコーヒーの自家焙煎(ばいせん)と並行し7年ほど前から写真を始め、女性の自然な表情を撮影するようになった。今展は仕事で写真を撮るようになり5年が経過したことから個展を計画した。
膨大な枚数から1人46―70枚を選び、四方の壁面いっぱいに展示。誰かと会話したり菓子を作ったりする女性の自然な姿をカラーやモノクロで撮影した2L判が並ぶ。
佐野さんは撮影の際、被写体に声をかけることはせず1時間に約千枚を撮るという。カメラ目線やポーズ写真でない素の姿が写し出されており「自分には見えていない表情が必ずあり、その魅力を他人は知っている。写真を通じてネガティブな感情を解消できるといい」と話した。