伊勢新聞

さまざまな国の楽器体験 飯野高校定時制の生徒

【むろさん(左)の指導でジャンベを体験する生徒ら=鈴鹿市三日市町の県立飯野高校で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市三日市町の県立飯野高校(今髙成則校長)で6日夜、定時制1―4年の約百人が、さまざまな国の楽器を体験した。

総合的な探求の授業の一環として実施。音楽を通して多様な文化背景や違いを理解し、認め合う心を育てるのが狙い。

津市河芸町でリズム遊び教室を主宰するアーティスト、音の配達人むろ(本名・室本浩道)さん(41)が講師を務め、講演と楽器の演奏を披露。

東京で音楽の基礎を学んだというむろさんは、駅前でのストリートライブやバックパッカーの旅で行ったオーストラリアの経験を通じ、さまざまな楽器や真の音楽との出会いがあったと、自身の半生を振り返り「音楽には国境の壁を越える力がある。誰もが自分の中に光る何かを持っている。自分が好きなことを見つけてがむしゃらに頑張って」と生徒らに呼びかけた。

その後、生徒らは3班に分かれ、アフリカの打楽器ジャンベやインドネシアのカエルの鳴き声がする楽器、ペルーのアルパカの爪で作った楽器などを体験。1年の森山歩夢さん(15)は「音楽が好きなので楽しかった。将来は外国にも行ってみたい」と話した。