伊勢新聞

尾鷲小2年生が干物作り アジを開き、網に載せ

【アジをセイロに載せる児童ら=尾鷲市北浦町の上野商店で】

【尾鷲】地場産業などを学んでもらおうと、三重県尾鷲市北浦町の上野商店で6日、アジの干物作り体験があった。市立尾鷲小学校の2年生26人が参加し、事業者から作り方の手順を学んだ。

市によると、令和元年に始めた野外学習「尾鷲育」の一環。体験は2年生対象で毎秋に開く。今春に尾鷲港で水揚げされた体長約10センチのアジを100匹以上用意した。

児童らは同商店の関係者の指導の下、アジの内臓や頭を取り除き、素手で身を開いて背骨を外した。たるに入ったタレに漬け、ゴマを振って日干し用の網に載せた。

慣れない作業に苦戦しつつも、1時間半で見栄え良く仕上げていた。干物は3時間ほど外で風に当てると完成し、児童らはお土産として各家庭に数枚ずつ持ち帰る。

初めて体験したという兼安良奈さん(8つ)は「小骨を取るのが難しかったけど、うまくできた。ご飯と一緒に食べたい」と話した。