伊勢新聞

四日市農芸高生、商品企画を学ぶ 「鈴鹿花き」代表招き授業

【「モスビー」を作る生徒たち=四日市市河原田町の四日市農芸高校で】

【四日市】ものづくりを通して商品の企画について学ぶ授業が5日、四日市市河原田町の四日市農芸高校であった。「生物活用」の授業で農業科学科施設園芸コースの3年生17人が、観葉植物や多肉植物などの生産・販売をする「鈴鹿花き」(鈴鹿市下大久保町)が開発したオリジナルの人気商品「モスビー」を作った。

モスビーは、多肉植物とアートミズゴケ(人工ミズゴケ)でつくるマスコット。同社が20年ほど前に開発した。1週間に1回程度、霧吹きで水をやるだけと管理も簡単で、かつ見た目もかわいく人気を集めている。

花の国づくり三重県協議会による「花育」の一環として行われ、鈴鹿花きの藤田政也代表(65)が講師を務めた。生徒らはミズゴケが巻かれた玉に多肉植物をさし、目玉を付けたり、フェルトやモールを使って鼻や手などのパーツを作り、自由に貼り付けて仕上げた。

藤田代表は「ものづくりは考えるより、まず手を動かす」ことや、時代のニーズに合わせて商品を作ることの大切さを生徒たちに伝えた。

前川琉(るい)さん(18)は「最初はどうしようかと悩んだが、作っていくうちにどんどん想像が膨らんで、楽しくなってきた。家に飾って大切にします」と話した。