【尾鷲】尾鷲市議会は6日、市制70周年の記念事業「市子ども議会」を市議会議場で開いた。市立尾鷲、輪内の両中学校の3年生各3人が出席し、議会の役割や行政の仕組みを学んだ。
市議会によると、市政に関心を持ってもらい、将来を担う若者の政治参加への意欲を高めようと、初めて開催。参加した生徒らは事前に考えた地域課題などを基に、幅広い分野で質疑を交わした。
この日は、加藤千速市長や市幹部らが出席。生徒らは南靖久議長から子ども議員の委嘱状を受け取り、前半の部の議長を務めた輪内中の中村匡信さんが「議事に入ります」と宣言した。
尾鷲中の望月教広さんは「紙の回収日を増やしてほしい」と提案。加藤市長はごみ収集の車両や人員の現状などを説明した上で「人手不足や新たな費用の増加を踏まえ大変困難」と答弁した。
市内の働く場所を増やしてほしいと訴えた尾鷲中の中野歩夢さんは「将来的な街の存続には、まずは働く場所が必要。企業の誘致などをし、引き続き働く場所を作ってもらいたい」と話した。