社会福祉法違反の罪で男女4人起訴 鈴鹿の社会福祉法人贈収賄事件

三重県鈴鹿市の社会福祉法人「かがやき福祉会」の人事を巡る贈収賄事件で、当時の理事長らに現金を渡したなどとして、津地検は5日、社会福祉法違反の罪で、和歌山県紀の川市、不動産管理業金田充史容疑者(52)ら男女4人を起訴した。

他に起訴されたのは、贈賄側の東京都中央区、無職迫丸卓哉容疑者(44)と、収賄側の同法人元理事長で神戸市中央区、会社役員四宮慶太郎容疑者(58)、同市東灘区、会社員吉岡百々代容疑者(61)。

起訴状などによると、金田、迫丸両被告は令和4年2月中旬ごろ、法人の役員らを指定した人物に変更し、迫丸被告を後任の理事長にするよう四宮被告に依頼。対価として四宮、吉岡両被告に現金計3500万円を渡したとされる。地検は4人の認否を明らかにしていない。

金田、迫丸両被告は法人の口座から現金500万円を着服したとして、先月16日、業務上横領罪で起訴されていた。法人は資金繰りが悪化し、3月、津地裁から破産手続き開始決定を受けている。